FILPが創る福祉業界の未来へ
一般社団法人日本シングルマザー支援協会
代表理事
一般社団法人グラミン
日本顧問
武蔵野学院大学
講師
2020年9月現在、日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は28.7%*。イタリアに5ポイント以上の差をつけて、世界一を独走中です。今後さらに加速していくといわれる日本の姿は、超高齢社会のロールモデルに他なりません。福祉業界の果たす役割は、ますます大きくなっていくでしょう。
奮闘するシングルマザー、障がいを持つ人、介護を担う人たち、ヤングケアラー…。さまざまな事情を抱え、社会的支援を必要とする人たちに的確な支援を届けること。自分の足でしっかり立ち、自分らしく生きることができる社会へ。
だれもが希望を持って生きることができる仕組み作りこそ、福祉業界に求められる役割です。人と人、人と社会を結ぶ、分かち合いの「プラットフォーム」として機能していくこと。それがこれからの福祉業界の姿です。
今、複数の企業がパートナーシップを組み、お互いの技術やノウハウを生かしながら大きく発展していく「エコシステム」というビジネスモデルが注目されています。私たちは、福祉業界にもエコシステムを構築し、相互交流によってみなさまが持つ技術やサービスモデルをさらに大きく、活性化させていきたいと考え、FILPを立ち上げました。エコシステムは、もとは生態系に由来する言葉。さまざまな生き物たちがともに生き、生態系を維持していくように、私たちも挑戦を続けながら、みなさまとともに福祉の未来を創っていきたいと思っています。
* 「統計からみた我が国の高齢者‒敬老の日にちなんで」(総務省 統計トピックスNo.126令和2年9月20日)より